SL-B500でターミナル

Linuxに興味ない人でも、Zaurusを使っていると、たまにターミナルが必要な時というのが出てきます。
B500には標準でインストールされていましたが、これは日本語が入力できないということで、代替品を探してみました。

qpe-embeddedkonsole-ja 日本語入力欄付きワイド版パッケージ(qpe-embeddedkonsole-ja_1.6.0-jinput3_arm.ipk)
http://kimux.org/liza/#kon

Cシリーズユーザーの定番と言えばこれでしょうか?
B500にインストールしてみたところ、

Fn + 1 ... 次のセッション(端末画面)へ
Fn + 2 ... フル画面表示に(タイトル・バーが消える)
Fn + 5 ... 新しいセッション(端末画面)を開く
Fn + q ... メニューのポップアップ
Fn + a ... クリップボードからのペースト

これらの機能が全滅でした。
B500はCシリーズに比べてキーの数が少ないため、数字や記号の入力はFnキーとのコンビネーションに頼るところが大きく、上記の組み合わせは既に数字や記号入力用として使用済みなのです。
ただし、Fn + 1, Fn + 5に関しては、ターミナル1枚で使う分には関係ないことですし、Fn + 2も、画面が広く使えないというだけで、特段問題にはならず。
Fn + qに関しては、フォントサイズ等は決め打ちで使っていたので、設定ファイルを一度いじってしまえば後は我慢できると思いました。
問題はFn + aくらいでしょうか?
まぁ、これも我慢できなくはないことかも知れませんが。


とは言え、せっかくの機能が使えないのは気分が悪いので、もう少し探してみたところ、embeddedkonsle-ja for SL-B500(ekb500), Simple konsole, embeddedkonsole-penというのを発見。
とりあえず、ipkの用意してあったembeddedkonsole-penを試してみました。

embeddedkonsole-pen(qpe-embeddedkonsole-pen_20030208-1_arm.ipk)
http://noir.s7.xrea.com/archives/000032.html

これはアイコンがないので、qpe-embeddedkonsole-jaとの併用だそうです。

qpe-embeddedkonsole-ja(qpe-embeddedkonsole-ja_1.5.0-5_arm.ipk)
http://sourceforge.jp/projects/zaurus-ja/files/?release_id=3777#3777

qpe-embeddedkonsole-ja → embeddedkonsole-penの順にインストール。
「端末ウィンドウPen」のアイコンとともに、「w3m」のアイコンも出てきましたが、使わないので表示させないようにしておきました。
機会があれば試してみたいところですが。
embeddedkonsole-penのキモであるペン入力は使っていませんが、qpe-embeddedkonsole-ja 日本語入力欄付きワイド版パッケージで使えなかった機能も使えるようになり、大満足です。
今回試さなかった他2つも気になるところですが、現状で不満はないので、ターミナル探しの旅はひとまずおしまいです。

SL-B500でOpera

Zaurusに標準で搭載されているWebブラウザNetFrontも結構使いやすいのですが、タブが5枚までしか開けないという制限があります。(回避策、ないんでしょうかね?)
そのため、Operaと併用しています。


ZaurusOperaを使うとなると、標準IMで直接日本語入力ができるOpera 7.25が最有力候補となりますが、これをCシリーズへのインストール手順を参考にして、B500にインストールすると、メニューアイコンが大きすぎて、画面からはみ出してしまいます。
一方、Opera 7.30は、メニューアイコンのサイズがQVGAに合わせてあるようで、B500で使うには最適です。


以上の理由から、しばらくはOpera 7.30を使っていましたが、やはり直接日本語入力したいということで、Opera 7.25を使う方法を探ってみました。


Opera関係のファイルを調べてみたところ、

/usr/share/opera/buttons

にメニューアイコンの画像があることが分かりました。
Opera 7.30で使われているメニューアイコンを、Opera 7.25のメニューアイコンと置き換えてやれば、ひょっとしたらうまくいくかも?と安易に考え、早速試してみました。


元々Opera 7.30をインストールしていたので、先述のフォルダをSDにコピーした後、Opera 7.30をアンインストールし、Opera 7.25をインストール。


Opera 7.25のインストール自体は、

opera_7.25-lite-2_arm.ipk
http://bryandeluca.com/cacko/feed/opera_7.25-lite-2_arm.ipk

opera-chartable_7.25-2_arm.ipk
http://bryandeluca.com/cacko/feed/opera-chartable_7.25-2_arm.ipk

qshdlg Version 0.6.2(qshdlg_0.6.2-1_arm.ipk)
http://tbox.jpn.org/wiki/linuzau/wiki.cgi?qshdlg

opera7-jpn-helper Ver 0.0.2a qshdlg版(opera7-jpn-helper_0.0.2a_qshdlg.ipk)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/boxer-j/

を順にインストールすればOKです。(opera_7.25-lite-2_arm.ipk, opera-chartable_7.25-2_arm.ipkについては、ファイルへの直接リンクですみません。)


Opera 7.25をインストールした後、/usr/share/opera/buttonsに、先ほどSDにコピーしておいた画像のうち、Opera.pngと拡張子xpmのファイルを除く、拡張子pngのファイル29個を上書き。


これでひとまず終了です。
試しにOperaを起動してみると、とりあえずメニューアイコンは、きちんとQVGA用に変更されている様子です。
しばらくは、おっかなびっくり使っていこうかと。


ところで、Opera 7.25をインストールしても、Operaのデスクトップアイコンが表示されないことがありました。
「ホーム画面設定」でアイコンを探しても、Operaの物が出てこないので、/home/QtPalmtop/pics/opera.pngを見ると、権限等がおかしかったので、一旦削除し、/home/QtPalmtop/pics144/opera.pngから/home/QtPalmtop/pics/opera.pngというシンボリックリンクを改めて作成し、「ホーム画面設定」からOperaのアイコンを指定してやると、表示されるようになりました。
削除する必要はなく、単に権限を変更するだけで良かったのかも知れません。(適切な権限を検討するのが面倒だったので、削除→作成を選んでしまいました。)


尚、Operaを起動すると、

Could not open file
file://home/QtPalmtop/opera/start/index.html

と警告されると思います。
これは、Home pageの設定がおかしいからなので、適当に変更してしまいましょう。

メニュー → 「Preferences [P]」 → 「General」 →「Home page address:」に、好きなサイトのURLを記入。

opera:about

と入れると、Operaのバージョン表示のローカルページになります。


ついでに、「Home page address:」の下にある「Scrolling mode:」を、「Grab and move」から「Scroll with selection」に変更しておくと、NetFrontとの併用時に違和感が少なく、また、Webサイト上の文字をスタイラスで選択するのに便利だと思います。


Opera使用時の注意ですが、メニューボタンとカーソルキーを使って「Go to page(Search the web)」アイコン、もしくは「Bookmark」アイコンを選択すると、以後、Operaを再起動させるまで、「Go to page」, 「Search the web」, 「Bookmark」が使えなくなります。
スタイラスで直接タップするか、メニュー → 「Navigation」から「Go to page」 or 「Search the web」 or 「Bookmark」を選ぶようにするのがいいのではないかと。